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石油危機を乗り越えて

最先端の空力設計を備えた主翼等、その技術力でアメリカに対抗したエアバスが直面した危機、それは1976~77年に発生したオイル・ショックです。石油高から新鋭機の発注が減少した事はエアバス社に大打撃を与え、企業存続の危機に直面するほどの状況に置かれます。

しかしそれを乗り越えた1978年ごろからアメリカの大手イースタン航空を皮切りに日本やインドネシアといった各国の航空会社の注目を集め始め、A-300B2はその後長期に渡って売れ続けたヒット作として航空史上にその名を残し、エアバス社の存在を世に知らしめます。

現代へ続く航路

その後、時代の変遷と共にダグラスやロッキードといったかつてのライバル企業は統廃合を重ねていきますが、エアバス社は英国政府の復帰や21世紀初頭の株式会社化を経て、現在は国際線向けの長距離間大型旅客機の製造をも行う、欧州随一の国際航空機製造メーカーとして今もその名を誇っています。


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