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政治的企業として

そんな中フランス・イギリス・ドイツの3か国の航空機メーカー、航空会社、政府が一丸となっての大型航空機の開発が決定されます。政治主導の決定に沿って、企業が実際の開発を担当するという構図になっており、シュド、ホーカー・シドレー、ドイッチュ・エアブス・グループの各企業から集った技術陣が共同で開発を行いました。彼らの目標は、300の座席を備えた双発エンジン式の短距離旅客機で、「300席クラスのエアバス」を意味する「A-300」という仮称が与えられました。

A-300の険しい道のり

欧州の狭い路線のみならず、世界市場を狙ったA-300の開発は難航しました。設計の進展と共に機体重量は増え、開発コストも上昇していきます。さらに、米国側が同等の機体の開発をスタートさせたことで、最終的にA-300計画は見直しを余儀なくされます。


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