ロールアウトから初飛行までの長い歳月

ボーイング787の初飛行はロールアウトから二年以上過ぎた後のことでした。初飛行後の機体を近くで観察すると、その歳月を感じることができます。様々な場所で、塗料の塗り直しや補強の跡が見られ、ボーイング社の努力がよくわかります。

787のようにCFRPのような複合材料で巨大な構造物を作成するということは、まだ経験が少なく、過去100年にわたって使われてきた金属材料とは試験方法も信頼性も異なります。787の初飛行にこぎつけたことでボーイング社は大きな技術財産を得たと言えるでしょう。

初飛行のパイロット

ボーイング787の初飛行を成し遂げたのはマイク・キャリカー。元海軍の戦闘機乗りで、空母着艦を300回以上も経験したベテランです。飛行後は悪天候のおかげでワイパーのテストが出来たとコメントし、集まった人々をわかせました。