ボーイング787の場合、試験飛行には6機が使用されます。そのうち1~4号機はロールスロイス・トレント1000エンジン、残りの2機はジェネラル・エレクトリックGEnxエンジンが取り付けられています。エンジンに関係の無い項目のテストでは1~4号機が使用され、エンジンごとに異なる部分については全機を使い細かくチェックされます。そのため、同じ試験機とは言っても1~4号機は5000時間を超える試験が行われますが、5・6号機は1200時間程となっています。
航空機は、どのような気候の変化にも対応しなくてはなりません。ワシントン州のボーイングフィールドを本拠地として行う試験飛行の他に、試験内容によっては海外の空港を使用することがあります。
日本でもそのような試験飛行は行われており、787も空港適合性調査のために日本にやってきて、幾つかの飛行場で適合性を調べることになっています。